Lemonade Sandwich

起転転転

最高のステージに必要なのは You & Me

Higher/堂本光一


『Endless SHOCK』にはライバル役と呼ばれる役がある。松倉くんが演じるカイトはライバル役を一番に慕っている通称「末っ子役」だ。同じライバル役でもウチとヤラとユウマは全然違う、ということは同じ末っ子役でもカイトとカイトとカイトは全く違うのである。

作品に描かれない部分を勝手に想像するのが楽しい。だからフィクションが好き。今回は松倉海斗くんが演じている「カイト」について妄想を膨らませたり、『Endless SHOCK』について感想を書き連ねたりしようと思う。

※このブログは曖昧な記憶、推測、感想、妄想等、主観100%で出来ています。あらかじめご了承ください。



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※ライバル曲ソロパート「△」は以前よりソロパートが短くなったという意味
※「右腕役」はコウイチの右腕とも言えるコウイチにフッキングする役を指す
※越岡さんお大事に
※あの役をライバル役と呼ぶのはナンセンスと光一さんが仰っておりました

カイトに関連することをまとめてみた。(曖昧な記憶で作成したので誤りがあったら優しく教えてください)この表に沿って話を進めるわけではないけど、「あれ?〇〇〇〇年はどんなキャストだっけ?」となりがちなので最初に置いておくよ。


まずは冒頭でも触れたライバル役について。の前にカイトの背景を妄想。

(いつぞやのパンフレットで語られているらしい全員孤児説を無視すると)カイトは紆余曲折ありライバル役に拾われてきた孤児。ライバル役がやたらとカイトを可愛がるのは末っ子だからではなく、特別な関係性があるから。2017年にハマナカという役ができても、2018年と2019年にコシオカ、マツザキという役ができても、コウイチを運ぶ3人の中にカイトがいるのはコウイチと過ごした時間が圧倒的に長いから。
カイトにとってカンパニーは「生きるための場所」。一幕、ブロードウェイの楽屋のシーンで、カンパニーの顔色を伺いながら「やっぱり…オーナーの劇場に戻った方がいいんじゃないかな」と発するのは小さい頃からたくさんの大人に囲まれてきたから。そんなカイトに踊ることの楽しさを教えてくれたのがコウイチで、子供になることを許してくれたのがライバル役。

という妄想を繰り広げている。


ということで私がカイトを語るうえで語らざるを得ないのがライバル役。そんなライバル役を勝手にタイプ診断。


ウチ「カイト目に入れても痛くないタイプ」

『Yes, My Dream』の脚立のシーン、ウチはカイトの顎を撫でていた。猫にやるやつである。「あれ焦ったよな〜」(ビビったよな~だっけ?)というセリフもカイトに向かって同意を求めるように言うことが多い。というか猫を撫でていたのは「あれ焦ったよな〜」(ビビったよな~だっけ?)のシーンだ。それに対してカイトはブンブン首を縦に振って頷く。脚立に向かうシーンも「ウチくん!」という声が聞こえてきそうな勢いでウチに飛びついているように見えた。(ウチとカイトの身長差大好きありがとう)
ウチがカイトをやたらと可愛がるのは内くんがそういう風に演じてるのもあるけど、松倉くんが“初出場”のときに共演しているからというのもあると思う。光一さんに「物怖じしない」なんて褒めてもらってたけど、今よりびくびく、おどおどしてるはずじゃん。確実に可愛いじゃん。ジャパネスク階段のシーンで足を滑らせて誤って落下してしまった公演で、内くんは幕が降りた瞬間に松倉くんに駆け寄って、泣いていた松倉くんを抱きしめて血のりをベタベタにつけたらしいのよ。ねえ、そういうことよ。(光一さんがカテコで「俺よりはやく落ちるな」って笑いにしてくれたのも愛を感じた。)
ライバル曲『Rock The World』の終わり、カイトのソロパートを褒め称えるように肩に顎を乗せたり頭に手を置いたりしているウチの姿を見て「ウチはカイトのことをあまり怒らないんだろうな」と思った。ライバル曲のソロパートも「カイトに歌わせる」って決めたのはウチだと思う。私がライバルチームの一員だとして、「なんだよカイトばっかり」って言いそうなのはウチのときかな。ライバル曲で一番美味しいのが『Rock The World』(ソロパート長いしフェイクもある)っていうのもあるけど、ウチがカイトに怒らなさそうすぎるから。ソロパートでミスをしたとしても叱らずに慰めそうだから。ライバルチームのエイヒレは性根が悪いので「俺だったらミスしないのに…なんでカイトばっかり」とぶつくさ言ってることだろう。


ヤラ「かわいい子には旅をさせよタイプ」

『Yes, My Dream』の脚立のシーン、ウチがネコを撫でていたそのシーンで、ヤラはおもちを潰していた。「教育方針が違う」と思った。
ウチとヤラとではリカに対するアプローチも全く違い、ウチが消極的なのに対してヤラは超積極的。私の中のマツザキの人格が、ウチに対しては「もっといけよ!」、ヤラに対しては「もうやめておいた方がいいんじゃない?」って叫んでる。
すごく驚いたのが2016年2月(屋良くんと初共演)のカイトが歳をとっていたこと。地方公演と帝劇公演の間に誕生日を迎え実際に1つ歳をとってるけど、たった3ヶ月でカイトは15歳から17歳、2歳くらい歳をとった気がした。そう感じたのはカイトがクソガキだったから。ウチに対しては常に「ウチくん♡」だったけど、ヤラに対しては「ヤラくん♡」の中に「ヤラくんww」が織り交ぜられていて、クソガキカイトが垣間見える度に「あーキャストが違うって面白い!」ってなった。
パフォーマンスの面でも躾の面でもヤラの方が厳しい。カイトはその分ちゃんと反抗する子に育っているような。これは「内くんより屋良くんの方が厳しそう」と私が勝手に思っているから。それに加えて(表現が難しいんだけど)屋良くんが「強いライバル役」を演じているような気がするから。ヤラは「コウイチに負けねえぞ」感が一番強いというか。そんな感じ。
コウイチが完全に死んだ後(表現)のカンパニーを妄想すると、ヤラは早い段階でカイトを外に出すと思っている。カイトが将来カンパニーを背負えるだけの人間になれるように。ヤラはそういう教育方針だと思う。ほら、かわいい子には旅をさせよって言うじゃん。


ユウマは「泣くなら着いてくんな!着いてくるなら泣くな!タイプ」

ウチとヤラに比べて観劇した回数が少ないので正直あまり掴めてないけど書くよ。(書くなよ)(地方公演が楽しみだね)
2019年は今まであったシーンがなくなったり新たなシーンが加わったり変化が色々あったけど、カイトにとっては2018年も変化の年だったと思う。コウイチに「ユウマのそばに居てやってくれ」と頼まれるコシオカの登場、「カイトだけは自分を責めないと潜在的に思っている」ことから出演していなかった『Dead or Alive』への出演、傘をユウマに渡しにいかない、「コウちゃんおかえり」との別れ。
優馬くんは内くんと屋良くんに比べて当たり前に圧倒的に若いので、作中でも圧倒的に若い。実年齢よりはコウイチとの年齢差がない設定だと思うけど、ウチとヤラに比べたら若いと思う。ウチとヤラがコウイチと3歳差くらいだったら、ユウマは5歳差くらいのような感じ。だから、カイトにとっては「育ての親」というより「育ての兄」かな。
小さい頃、泣きながら着いてくるカイトに対して「泣くなら着いてくんな!着いてくるなら泣くな!」と怒ってそう。(ユウマはコウイチに同じこと言われてそう)年齢が近い故、カイトに慕われるのが恥ずかしいみたいなところもあって、『Yes, My Dream』とかでもあまり積極的には構ってくれないようなイメージ。それはそれで趣がある。
ユウマはコシオカとの関係性(2019年地方公演ではタツミがやると勝手に思ってるよ)が本当に絶妙だったのでそこばかりに注目してしまうんだよな。Higherのコシオカ切なくて最高だった。コシオカのポジションって、ユウマだからグッとくると思ってたけど、ウチでもグッときたな。マツザキのHigherも切なくて最高だった。(2019年地方公演ではタツミがやると勝手に思ってるよ)






さてさて、ライバル役関連以外にも曖昧な記憶、推測、感想、妄想を書き連ねていくよ。

2019年のパンフレットに「コウイチに大きな憧れを抱き、ウチには逆らえない。カンパニーの末っ子。」と書かれていた。消えかけていた末っ子設定の存続に安心感を抱きながら「ウチには逆らえない」という文字に衝撃を受けた。それはウチに限らず「ライバル役に逆らえない」という印象を持ったことがないからだ。
公園を去ったライバル役を追いかけるシーン、カイトだけ一度立ち止まるのは「コウイチもライバル役も好きだから」だと思っていた。どっちかを選ぶことなんて出来ないからだと思っていた。でも、コウイチに引き止めて欲しかったのかもしれない。本当は「行くな」って言われたかったのかもしれない。「カイト大丈夫。〇〇のところ行ってこい。」って言われても後ろ髪を引かれるように歩くのはコウイチのもとに残りたいからかもしれない。でも、ライバル役に拾われてきたから(私の中の設定)ライバル役に一番恩があるから(私の中の設定)ライバル役のことを裏切ることはできないのかなと思った。大人の顔色を伺いながら育ったカイトは「コウちゃんといたい」なんてワガママ言えないのだろう。

「逆らえない」という一言だけで新たな方向で妄想できるね。楽しい。


「踊ることの楽しさを教えてくれたのがコウイチ」とカイトの背景を妄想しているが、これを一曲で表現しているのが『Higher』だと思う。
ライバル役のカンパニーで『Higher』を踊っているカイトはすごく苦しそうな表情で全く楽しくなさそう。それこそ「逆らえない」からステージに立っているんじゃないかと思う。コウイチと『Higher』を踊ってショーの本当の楽しさを思い出した感じがする。パーッと明るくなるというか、お客さんが楽しんでるのを肌で感じているというか「We should get together now!」のときに「これだ!」みたいな顔するんだよね。あのままコウイチが戻ってきてくれなかったら、カイトはステージに立つことが嫌いになっちゃったんじゃないかなと思う。コウイチ帰ってきてくれてありがとう。


『Higher』の話をしたのでついでに(?)2016年2月の『Higher』の話を。私、2016年2月の『Higher』の話と2018年の『厨房男子』 の話は一生していくから!
2016年は2月辰越3月福松のWキャストで、辰越が好きすぎるという諸事情により2月公演を何回か観劇したんだど、2月のHigherが、もう…ねぇ!
2016年はライバルチームにハマナカ、コシオカ、マツザキみたいな「ライバル役を支える」ポジションがなかったので、ヤラを一番心配していたのはカイトだった。コウイチが帰ってきたとき、ノザワ、モロホシ、タカヨシはわりと「コウイチが帰ってきたー!」「やったー!」みたいな反応をするんだけど、カイトは「コウちゃん帰ってきた…うれしい…でもヤラくん…コウちゃん…」みたいな反応をしていて、ライバルチーム4人が『Higher』に参加し始めるときもヤラを心配してるというかなんか微妙な顔をしていた。
ここで演技が細かすぎるジャニーズ、辰巳雄大の登場。(記憶が曖昧だけど多分)前に進んでいく振り付けのところで、タツミがカイトを追い越すときに背中を叩いて、タツミとカイトの目が合うっていう流れがあって、そのときに「楽しんでいいんだ!」って思ったのか、何かから解放されたのかカイトがパーっと笑顔になるの。辰巳大先生と打ち合わせしたのかな。本当にあの『Higher』好きだった。まあ、3月のフクダと目が合わない『Higher』も(Wキャストの趣)、今のコシオカとかマツザキが切ないHigherもめちゃめちゃ好きだけどね。


演技が細かい辰巳雄大の話をしたのでついでに(?)タツミのめちゃめちゃ好きなシーンを2つほど。
ひとつは『SOLITARY』でオンナと捌けるシーン。「オンナと密着→オンナが先に捌ける→追いかける」みたいな流れで、追いかける前にニヤ〜って笑うのよ。ニヤ〜って。ハット被ってるから口元しか見えないんだけど、その笑い方がどエロい。なんならコウイチとリカの後ろでオンナと踊ってるシーンより捌ける前の方がどエロい。(そういえばカイトはオンナと捌けないで1人で捌けるよね)(末っ子が徹底されている感じがして好き)
もうひとつは左腕役(刀を渡しちゃう役)のときの「よかったー!あのとき渡した刀が本物だったなんて気づかなかったんだ!本当にごめん!」のシーン。このセリフの後に1回後ろを向いて上を見上げるの。泣いてるーーーーーーー!そりゃーさ、自分が持っていった刀が本物で!そのせいでコウイチは大怪我した(本当は死んでる)わけじゃん?とんでもない罪悪感に苛まれるわ!昏睡状態だったコウイチが帰ってきたら(本当は死んでる)そりゃあ泣くわ。さすが。「演技が細かイイ」レバーを押し倒したい。左腕役も切ないよね。特にライバル役が「本物の刀に変えたのは俺だよ!」っていうシーン。


「カイトはやく準備しろ」の言い方にも個性が出て面白い。フォ〜ユ〜全員に「はやく準備しろ」って言われてるやん!タツミ→コシオカ→ハマナカ→マツザキ→フクダの順で甘い→厳しい。ブログに貼り付けた表には「カイトはやく準備しろ」って書いたけど言う人によって違うよね。勝手に基本系は「カイトはやく準備しろ」だと思ってるけどタツミは「カイトはやく準備しろ。カイト?」(超激甘)って言ってた気がするし、マツザキは「カイト?」とだけ言うし。ライバル役×カイトはやく準備しろ役(?)の組み合わせを考えると、ウチ×タツミの2015年9月10月がカイト甘やかしカンパニーで、ヤラ×フクダの2016年3月がカイト反抗期カンパニー。(地方公演はタツミがライバルチームに行く役をやると勝手に思っているので)あゝタツミがオンナと踊らないのか…と思ってたけど、超激甘なカイトはやく準備しろ役を拝見できるかもしれないんだね。楽しみ。


コウイチも完璧じゃないところが好き。はじめて観劇したときはライバル役だけが悪いように見えたけど、コウイチにも非はあるなと感じるようになった。「カンパニーの前でライバル役を叱責しないほうがいいんじゃないか」「本物の刀だって気づいたらショーを止めるべきではないか」「Higherを歌うのは本当にライバル役を思っての行動なのか」
特に「そこが本当に目指した場所か?」って歌い出す『Higher』はあまりにも残酷だと思ってしまう。そんなことされたら私だってリカに「俺のこと殺してくれ」ってナイフを渡してしまう。コウイチに人間みを感じることができるからこそ作品に入り込めるんだろうなと思う。


最後に私が思う『Endless SHOCK』の魅力について。


「えいひれさんが思うSHOCKの魅力はどういった部分ですか?」というマシュマロを食べたときのツイート。
私が思うSHOCKの魅力はこれ。『Endless SHOCK』という作品のファンになってしまうこと。この先松倉くんが出演しなくなっても毎回観劇したい。そう思える素敵な作品に出会えたことを嬉しく思う。私をSHOCKのファンにしてくれた松倉くんにとても感謝している。ありがとう。